いろいろなパンを食べる。
でも、
あんドーナツだけは、
幼少期から不動の一位だ。
パン屋に入ると、
まずあんドーナツを探す。
置いてあれば最初に取る。
置いていないと、
少し残念になる。
これは単なる好物というより、
パン屋における定点観測のようなものだ。
あんぱんではなく、
あんドーナツなのがいい。
少し甘い。
少し油っぽい。
少しジャンク。
でも懐かしい。
中長距離散歩の目的にしてから、
その良さをさらに感じるようになった。
ただの間食ではない。
散歩の終点に置かれた、
小さな褒美。
整った日常があるから、
少しジャンクなものが光る。
欲望が小さくなったのではない。
本当に好きなものだけが、
ちゃんと残っているのだと思う。